放送が無くて残念だよ！「DJ日本史」
以前も紹介しましたが、NHKラジオ第一で「DJ日本史」という番組があります。
松村邦洋さん、堀口茉純さん、川久保秀一さんが出演しています。
「歴史好きが歴史を熱く語る」番組です。
しっかりとした事実考証もあり、お笑いありで、面白い番組です。
さて、今日13日は大相撲初日が開催されるため、放送はありません。残念…。
先週のテーマは「気になる人物伝 明治に散った悲劇のヒーロー」でした。
松村さんと堀口さんが、気になる人物を1人ずつ上げる、という趣向です。
松村さんは、吉田松陰の弟子で萩の乱を首謀した前原一誠を挙げられました。
前原のことを「高杉や日下に劣るが、誠実な人柄は彼らに勝る」と語ります。
萩の乱を起こし、10日で鎮圧され、42歳で亡くなりましたが、幕末に活躍した西郷隆盛のような人生で、最後には困っている人を見捨てられない人で、萩の乱を起こすことになってしまいました。
松村さんは、別番組のロケで萩へ行った際、前原一誠の家に案内してもらったそうです。
前原を逮捕したのは、友人の佐藤信寛で、彼の血筋は岸伸介元首相、佐藤栄作元首相、安倍晋三首相へと続いています。
明治から150年経ち、松村さんは、勝者だけではなく、彼のような人にもスポットを当てて良いのでは、と語っていましたが、その通りだな、と思いますね。
日本でもアナール学派のような学究者がいるので、彼らに期待したいところです。
堀口さんが挙げたのは、佐賀の乱の首謀者として処刑された江藤新平。
彼は正義の人で、理想が高く、人民のための自由で民主的な国を目指そうと考えたのでした。
明治政府では要職に就くものの、政治家の汚職問題に取り組み、孤立。
後に不平士族に担がれ、佐賀の乱を起こすも、処刑されたのでした。
処刑を命じたのは大久保利通です。
大久保は江藤新平の有能さを知りながらも、能弁である点が危険と感じ、世間への見せしめのために晒し首にしたのでした。
明治が数年過ぎた後、薩長土肥の役職者達は過去を振り返って、…我々はこんな時代を作ろうとしたのか、と思ったのではないか、という堀口さんの意見は実存的で見事だなと感じました。
また、こうした一人一人の犠牲を乗り越えて生きている自分達のことを感慨深く思いました。
土日が終わりましたね。
お互い、頑張りましょうね。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日が続いています。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
では、また。
