話題の是枝監督作品「万引き家族」見てきました。テーマだけを駆け足で。
是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「万引き家族」を見てきました。
最寄りの映画館へ13時25分開始だったものを見てきましたが、さすがに話題になった作品だけのことはあり、300人くらい入るシアターの約7割は埋まっていたのではないでしょうか。
あらすじは敢えて書きませんが、作品としては、社会的正と家族の絆のありかたがテーマなのではないかな、と思いました。
ただ楽しいだけの生活を得るのであれば、万引きも構わないし、嘘を付いても構わない、だけど、そういう生活は、日本社会で生きていくのに望まれている「社会的正」ではないのです。
逆に言うと、「社会的正」が、一人一人の生活を正しくするとは限らない…、とすれ
ば、社会的正と楽しい生活と、どちらが大事なのか、結局、作品の最後で、社会的正が選ばれるのですが、作品中の人物一人一人は、一体それで良かったのか、考えさせられます。
社会的正に背けば、その代償をいつか問われる時が来ます。
そうした事態に対して、被害者各自に対してデリケートに取り扱ってくれるほど、社会は甘くありません。
デリケートではなく、むしろ圧力を持って、代償を払う事態が訪れます。
だからそれが嫌で、可哀そうで、耐えられないから、社会的正に従うだけなのではないでしょうか。
家族ではない家族が、本物の家族以上に楽しく生活しているのに、それを許してくれない社会、そういう社会を憎むには、1つの家族体はあまりにも貧弱すぎる、ということも思わされました。
色々と考える要素は多いと感じました。
けれど、ほとんど同時に出版されている『万引き家族』の小説版の方が、映画で語られていないことも出てきていて、良かったように感じました。
作品中には小説で描かれていることが語られていなかった点が残念でした。
こうしたことも、人物の表情や動きで現れてくる姿もあったのでは、と思っただけに。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
お互い、頑張りましょうね。
では、また。