万八日記

初めまして、万八です。読んだ本や聞いたラジオ、旅、仕事で考えた事など、日々の感想を日記風に書かせてもらいます。皆さんが気楽に楽しめる文章を書きたいです。よろしくお願いします。

生物の起源となる第3の候補「タカイ菌」について

地球上の全生物の共通祖先を探る研究で、日本のグループが新しい仮説を提案し、話題になっているようです。
新説の根拠は、南西諸島の沖合の海底で見つけられた原始的な微生物で、激しく環境が変わる太古の地球でも生きる能力を備えていたことによります。

www.nikkei.com

発見されたこの微生物、「タカイ菌」と呼ばれます。
「タカイ」とは、当時の海洋研究開発機構調査グループのリーダー高井研・研究分野長にちなんでいます。
この「タカイ菌」は、生活する環境に合わせて栄養の取り方を変えていた、という常識外れの新しい反応機構を備えていました。

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日経新聞電子版より

約40億年前、地球に誕生した生物のタイプについては大きく2つの説があります。

一つは、生命活動に必要なエネルギーと栄養を外部の有機物に依存する生物で、専門的には「従属栄養生物」と呼ばれます。
もう一つは、エネルギーは周辺の環境から得ますが、栄養となる有機物を外部に依存せず自給自足できる「独立栄養生物」です。
「タカイ菌」はこれら従属栄養生物と独立栄養生物の両方の機能を備える「混合栄養生物」ということで、起源となる生物のタイプを説明する第3の候補となります。

生物系の大学出身の私としては、とても興味深い話です。

 

会社で最近、面接に来る人が生物系を出た修士修了者が多い、という話を聞きました。
生物学って、暗記で成り立ち、数学も物理学も統計学も中途半端で良いから、甘い教科なんじゃないかって思ってしまっています。
私が大学生の頃にジャーナリスト立花隆さんが歩んだる書籍の中で、「分子生物学」は現在の学生の必須科目だ、というようなことを書かれていました。
おそらくそれは正しいことなのでしょうが、勘違いして安易な道を歩み、時代の流行に乗ってしまうと、こうした不幸も出るのではないか、と勝手に憶測してしておりますが、現実はいかに。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
では、また。