カンボジア総選挙のことなど(2)
現在のフン・セン人民党政権はなんと、33年も続いています。
日本の安倍自民党・公明党政権の継続年数が5年ですから、大変な長さですね。
しかしこの間、経済は徐々に発展し、首都プノンペンも見違えるようになったようです。
ただしその結果生じた、都市部と農村部との格差…。
朝日新聞には格差の事例として以下の数字が掲載されています。
未だ経済発展途上の国が、一体的に成長していくことが可能なのかどうか、という難しい問題もあると思います。
でも、こうした格差は多くの国で問題になるものと思われます。
33年も続けば、フン・セン政権が一党独裁政権になりやすいことは想像されます。
例えば2017年11月、最高裁は政権転覆を謀った疑いで、最大野党・救国党の解党を命じたのでした。
しかし、政権転覆とは名ばかりで、2013年の総選挙と2012年の地方選挙とで、4割を超える得票率だった救国党の存在を、フン・セン政権が恐れたため、という見方が多いようです。
今回の選挙には20の政党が参加しますが、大半は複数政党が競う正当な選挙を演出するための「与党の操り人形」と見られています。
そうした中で生まれた新興政党のうち、草の根民主党はNGO出身者や農民、労働者らで組織され、カンボジアの全州に立候補者を擁立しました。
草の根民主党の創設者でマグサイサイ賞受賞者のヤン・セン・コマ氏は、朝日新聞の記事の中で、以下のように述べています。
新たな希望が必要だ。今の政治文化を変えていきたい
時の最大野党だった救国党が解党されてもデモも起こらなかった現状からは、社会は変えられない、行動しても無駄、というような無力感が漂っているとも言えます。
こうした状況で29日に行われるカンボジア総選挙。
注目したいです。
日本の政治も経済も、クリエイティブで躍動的で成長の真っただ中、という状況では有りませんが、もっともっと活力のある国になるために、他国と力を合わせてよりよい社会を創っていきたいものですね。
日本の本州には異例ともいえる方向から台風12号が迫ってきています。
皆さん、気を付けましょう。
最近では平成30年西日本豪雨も発生し、異例続きの災害が発生している2018年の日本。
常に希望を持って、改善して生きていきたいものです。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も新しい一日が始まります。
素晴らしい一日を過ごしましょう。
お互い、頑張りましょうね。
では、また。