読書好きの私と紙の本の今後について
読書好きの私は、1週間に2冊は本を買うのですが、書物の置く場所に日々、困っています。
整理だけでは追い付かずに、古本屋で売ったり、処分ゴミに出したりしていますが、
蔵書をどうするか、は常に課題です。
そんな思いを持つ私、日経新聞夕刊の「明日への話題」で甲南大学教授の田中貴子さんが、「蔵書のゆくえ」という文章を楽しみながら読みました。
書き出しは、こんな感じ。
本棚を眺めていて、自分が死んだらこれらはどうなるのかと考えたことは一度や二度ではない。
おそらく、大量の書籍や資料を所有する人なら誰でもその経験はあるだろう。
その通りですね。
読書好き、本好きが同じように持つ感覚、嬉しくなりました。
また、続けて、
日本の文化・社会に影響を与えた故人の蔵書はその人の思想の根幹をなす重要なアーカイブズであるはずだ。
どんな本がどのように並んでいたかを知ることができれば、故人の思索を追体験することが可能かも知れない。
実際は難しいのでしょうけれど、私もそんな感覚、持っています。
本記事には、東大の政治学者丸山眞男教授の蔵書が「丸山眞男バーチャル書庫」として
ウェブ上で公開されている、という記載がありました。
実際見てみると、素晴らしいなぁ、と思います。
読書人のセンチメンタリズムかもしれませんが、こうした試みは非常に好ましいと思います。
今や話題は下火ですが、高知県立大学が、図書館の新設に伴い、
旧館にあった約3万8000冊の図書や雑誌を焼却処分していたことが議論されていました。
焼却した図書2万5432冊のうち、
複数冊所蔵している図書、いわゆる「複本」を減らしたのが1万8773冊。
残りの6659冊は複本がなく、この中には古書店でも入手が難しい絶版本や
高値で取引されている図書も多かったそうです。
この図書の焼却に関して、高知県立大学は
「県民の皆様の知的財産である公立大学図書館の蔵書を立場にある大学として配慮が
十分でなく、多数の図書を焼却するに至ったことについて、お詫びいたします」
とコメントしていますが、書物一冊にも様々な人生がかかわっている中、
多数の蔵書が無碍に廃棄されてしまうのは本当に残念です。
とはいえ、いずれ紙の本も無くなっていくかもしれませんね。
私は現在は紙の本7割、電子版の本3割り、という感じで読書しています。
皆さんはいかがですか。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
お互い、頑張りましょうね。
では、また。