民主主義制度について
本日の夕刊フジで作家・評論家八幡和郎氏が
直接民主主義について問題を提示しています。
賛否両論でしょうが、トランプ大統領の当選や、ブレグジットのように、
一時的に発生していた感情に国民の投票意識が流されて可能性が高く、
正確な意志や考慮が出来ないまま、投票されてしまうことは簡単に想像されます。
加えて、沖縄県で24日に実施される
「辺野古米軍基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票」も、何を問うのか、
どうするべきなのかを考えた上での直接投票でないと、
成果なく終わってしまう可能性があります。
沖縄県民の投票においては、賛成・反対の2択ではなく、どちらでもない、
の3択目が存在します。
どちらでもない、の3択目を用意してしまうと、投票に行きながらも興味がない、
ということであり、何のための投票なのか、何を期待した投票なのか、
どんな結論が出ると思っているのか、不思議に思ってしまいます。
しかし、加えて、この投票内容は沖縄県知事の権限と繋がっていないので、
いかに結果がどう出ようとも、知事は首相と米国大統領に結果を通知するだけだ、
というのが八幡氏の見解です。
だから、菅官房長官が述べたように、沖縄県民の意思は気にしない、というのも
県民投票を行う割には間違った見解ではなく、そもそも玉城デニー氏の戦略が
根本的に間違っているのだと感がえています。
結局、今の段階でもセンチメンタリズムな解答しか出ないのではないか、
それだけで良いのかな、と思ってしまいます。
例えばこの投票で必要なのは、八幡氏が書かれているように、
以下の3択を設けることかもしれません。
①辺野古移転
②普天間残留
③県外希望だが、話がつくまでは普天間残留
このように、何よりも、問題解決志向的に問わなければいけないと思いました。
私自身も襟を正さなければいけませんが、日和見的な当座しのぎの、
全方位的で曖昧な結論を出して、結局効果がない、ということになりはしないか心配です。
また、英国のEU離脱も、現在揉めていますが、北アイルランド問題を無視した選択肢
で投票してしまったために混乱が生じた、と八幡氏は述べています。
この時も、以下の3択にすれば現在の議論は出なかったかもしれません。
①北アイルランドも含めて離脱し、南北アイルランド間の関税と入国管理を再開する
②本土は離脱するが、北アイルランドは英国から切り離されたアイルランドと
国境管理を一体化する
③離脱しない
民主主義って、それを引っ張るリーダーや官僚が将来像をしっかり描いた上で運営していかないと、
その場しのぎで当座限りの対応になってしまうのでしょうね。
気を付けないと。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
お互い、頑張りましょうね。
では、また。