鼠小僧治郎吉のこと
読売新聞に国際日本文化研究センター磯田道史准教授の「古今をちこち」という記事が連載されています。
1か月に1度、磯田准教授の行動がわかり、歴史に関係する様々なことをご教示頂ける興味深い記事です。
今回は鼠小僧・治郎吉の話でした。
結論だけ言うと、金のある大名や強欲な商人の家からしか盗みを働かないような義賊と見なされがちだった鼠小僧ですが、ある古文書によると、全然そうではなく、むしろ女性の部屋に選択的に侵入して金を盗み、女性の部屋の中を覗き、「武家の女の部屋に入ること自体に快楽を感じていた可能性」があるとのことでした。
江戸庶民の権力者への反感が、こうあって欲しい、という義賊的な悪党を生んだのでしょうね。
でも、実情が伴う事実が無い、ということは、様々な創造の余地が入る、ということでもあり、それが溜まりに溜まって、義賊の治郎吉を生んだのかもしれませんね。
明日も忙しい日が続きます。
皆さんはどうでしょうか。
では、また。