万八日記

初めまして、万八です。読んだ本や聞いたラジオ、旅、仕事で考えた事など、日々の感想を日記風に書かせてもらいます。皆さんが気楽に楽しめる文章を書きたいです。よろしくお願いします。

サントリーの「やってみなはれ」精神について

日経電子版に「私のリーダー論」という連載があり、サントリーホールディングス新浪剛史社長の記事が掲載されています。

題して「やり遂げる覚悟にすごみー新浪氏も驚く創業家精神」

style.nikkei.com

新浪氏は以下のように語ります。

(サントリー創業家出身の歴代トップは)大きな流れを読み、決断ができる力がありました
やり遂げられると信じている。
やり遂げないと会社が無くなってしまうとの危機感を持っているのです。
歴史を振り返ると、サントリー創業家は夢を実現してきました。
鳥井信治郎氏はウイスキーを手掛けました。
佐治敬三氏は寡占化していたビール市場にあえて飛び込みました。
その後、46年目にして初めて黒字化を果たしました。
佐治信忠氏は世界のサントリーとなるため、ビームの買収に踏み切ったのです 

 こうしたエネルギッシュかつ投資的な視野は、新浪氏が米ハーバード大学院の経営学修士MBA)課程で学んだ理論の枠組みを超えるものだったそうです。

 

MBAの理論ではヒト、モノ、カネといった全ての経営資源があるか、無ければ経営資源を補える協業先があるか、確認を重ねた上でやると決めるものです。
しかし、サントリーはそれが無くても、創業家が覚悟を持ってやり遂げるものなのです 

 サントリーと言えば、「やってみなはれ」精神
関西弁でこう、やんわりした表現は独特で魅力的ですよね。

やってみなはれみとくんなはれ (新潮文庫)

やってみなはれみとくんなはれ (新潮文庫)

 

さて、私は今日はお客様と楽しい会食ができました。
もっとも、私の部下にいる女性が優秀なので、彼女のおかげですが。

明日は金曜日ですね。
引き続き、落ち着いて頑張ります。

では、また。

キューブラー・ロスの動画を見ました。

「最後のレッスン~キューブラー・ロスかく死せり~」を見ました。
とても興味深かったです。

youtu.be

『死の瞬間』を著し、時代に終末医療という新風を吹き起こしたロスですが、彼女が脳卒中で倒れたときは神をヒトラーと呼び、神に対して怒っていた、早く死にたがっていた、ということを改めて見て、驚きました。

死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)

死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)

 

そうしたロスの転向(と世間は見たのでしょう)に世の中は怒り、失望し、多くの人が彼女の元から離れていったようです。

そうした世間はともかく、彼女は、自分にはまだ学ぶべきレッスンがあるのだ、と語ります。


愛には「愛を与えること」と「愛を受け入れること」とがあるが、自分をもっとどうすれば愛せるのか、を考える、そのためのレッスンを今、受けており、とにかく学ばないといけない、と語るのです。
そしてロスは2004年8月24日、死去します。

 

今回の動画を見て、社会的に役に立つ人生を生きたからといって、晩年が見事であるとは限らない、ということを考えさせられました。

死生学を学んでいると、死が終末で、その死の前にはその人の人格の完成があるかのような錯覚・理想を持っていましたが、そんな巧くいくこともない可能性が高いですよね。

 

僕は、流通ジャーナリストの金子哲雄さん医師の西川喜作さん或いは井村和清さんのような立派な人の生き方を見て、自分もかくあるべし、と思うけれど、彼らにも彼らなりのレッスンがあり、それとしっかり向き合った、ということを忘れてはいけませんね。
本当の死はもっと汚らしくて、惨めで、淋しいものなのかもしれません。

「生と死」の現在 (同時代ノンフィクション選集)

「生と死」の現在 (同時代ノンフィクション選集)

 

でも、だから死は失敗でも敗北でもないのではないか、と思いました。

そういう未知で、行方知らずで、不思議だからこそ、常に意識して、向き合って、限りある生を生きていく、そういう必要があるのではないか、と考えました。

ロスの『ライフ・レッスン』に「最初から最後まで、人生は学校であり、ひとりひとりに、その人に必要な試練が課せられている。学べるかぎりのことを学び、教えられる限りのことを教えきったとき、わたしたちはほんとうの家に帰ることができる」(360)とありました。

ライフ・レッスン (角川文庫)

ライフ・レッスン (角川文庫)

 

ロスが晩年、神をヒトラーと呼び、死にたい、と言ったことが叶えられなかったのも、彼女が負うべきレッスンだった、ということなのでしょう。

 

同様に、僕には僕のレッスンが与えられていて、それは誰も同じ。
ヴィクトール・フランクル「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題ではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。そのことをわれわれは学ばねばならず、また絶望している人間に教えなければならないのである」(柳田邦男『「死の医学」への序章』)と語っていますから、言っていることは同じなのだと思います。

「死の医学」への序章 (新潮文庫)

「死の医学」への序章 (新潮文庫)

 

 僕にも同じレッスンがあり、それは今もここでも直面していることを忘れてはいけませんよね。

 

明日も一日、頑張りましょう。
では、また。

 

トヨタ物語について

今日も一日、終わりました。
お疲れ様でした。

 

日経ビジネスオンラインに、『暮しの手帖』編集長を9年間務められた松浦弥太郎氏が読み解く『トヨタ物語』」という文章が有りました。

トヨタ物語』は面白そうな本で、いずれ読みたいものの一つです。
その一端がわかるかと思い、記事を読みました。

business.nikkeibp.co.jp

本書はトヨタはがぜ強いのか、その本質に迫る巨編ノンフィクション、という触れ込みです。
現在のトヨタを作り上げた人たちのことも書かれていれば、なぜ日本一の製造業として君臨しているのかについても書かれているようです。

例えば大野耐一さんについて松浦氏は、
何事に対しても肯定的に理解しようとしている。
どんな人に対しても、どんな意見にも、どんな出来事にも全肯定なんですよ。
そこが強い。
僕らはどうしても抵抗したくなる。
抵抗してから受け入れたりする。
でも、大野さんは全肯定の生き方です。
何が起きてもいったんそれは受け入れて、抵抗せずに、では、どうしようかと考える。
その心持ちや生き方にはものすごく感動します。

 

また松浦氏が紹介する言葉として、

成功の反対は失敗じゃない。成功の反対は何もしないことだ

 というのも面白いなと思いました。

続いて、

失敗は学びですから、非常に価値があるんです。
それに比べて、無関心は良くない。
今、無関心な人が多いんじゃないかな。
自分のことにだけ関心を持って、周り、環境、会社、横で起きてること、後ろで起きてることを少しも見ようとしない。
失敗しようとしない。

 というような言葉もあります。

我が身を振り返らないとな、と思いました。


明日も引き続き大変ですが、頑張ります。
では、また。

日経新聞「私の履歴書」ばジャパネットたかた創業者の高田氏

今日も一日、終わりました。
お疲れ様でした。

 

今月の日経新聞私の履歴書にはジャパネットたかた元社長の高田明が書いています。
こういう魅力ある作者に執筆してもらえる点が日経新聞の強みだな、と思いました。

 

www.nikkei.com

会社を辞めて実家を手伝うことになった経緯、「カメラのたかた」の仕事の進め方と売上アップの方法お手伝いや、奥様との出会いが今日までに書かれていました。
面白い作品で、今月はしっかりと読みたいと考えています。

www.nikkei.com

先週木曜日から出社して、週明け月曜日でしたが、まだまだやれていないことが多いな、と感じました。
新しいプロジェクトが発足し、その代表になりそうですが、でも、やらないといけないことは多いです。

 

死生学、なんていうのも、会社に来れば、考える余裕はないですね。
それがそもそも、現代人の生き方なのかもしれません。

明日も大変ですが、頑張ります。
では、また。

退院後は死生学を学ばないと、という思いです。

入院中、自分の命は決して長いと即断出来るものではなく、いつ、どんな病気になるのかわからない、という思いを持ち、がん患者について調べ、書き、自らもがんを発症し、再発もして亡くなった柳原和子さんの本を読んだりしていました。

百万回の永訣―がん再発日記 (中公文庫)

百万回の永訣―がん再発日記 (中公文庫)

 

病院内で誓ったことの1つに、自分の命、他者の命の大切さを忘れないようにしよう、という思いがありました。
だから、退院してからも起床時や睡眠時に命への御礼を欠かさないようにしよう、と。

 

加えて、生きること、死ぬことに関する本を継続的に読んでいこう、とも誓ったのでした。例えば、柳田邦男さん河合隼雄さん岡部伊都子さん等が該当しますかね。
そんな中、見つけた本が金子哲雄『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』でした。

 金子さんは著名な日本初の「物流ジャーナリスト」。享年41歳、死亡原因は肺カルチノイド
夫人の稚子(わかこ)様があとがきを書かれており、二人三脚で生きた人生の一端に触れることができます。

改めて、人は死に、消えていく、ということを感じると共に、今生きていることへの感謝、何を残したいか、を考える強さを持たなければいけないと思いました。

 

本書第2章の女性週刊誌への記事掲載をきっかけに活躍の場を見出し、嬉々として疾走するような人生、市井の一人一人を満足させるために努力する姿が描かれています。
第3章で病気を告げられる、という展開は読んでいても淋しいです。

続きはまた書きます。

 

明日から新しい日常が始まりますね。
頑張りましょう。

AIのこと、土曜日の生活のこと

人工知能(AI)の活用について、棋界やゲーム業界を始め、世間では騒がれていますが、今日、日経新聞オンライン版に掲載されていたのは、それに対しての疑問視する内容でした。

www.nikkei.com

デューク大学のダン・アリエリー教授によれば、AIはティーンエージャーのセックスのようなものだそうです。
曰く「誰もが話題にするが、実際には誰もやり方が分からない。他のみんなはしていると誰もが思っているため、みんな自分はしていると言い張る」
彼によれば、現時点ではビジネスへの応用は難しいようです。

 

ビジネスの問題の大半はゲームとは異なり、プレーヤーは2人より多く明確なルールもないことが原因だそうです。
ビジネスにおける決断の結果、明確な勝ち負けになることは珍しく、変数もあまりにも多いため、企業がAIを実装するのは想像よりもずっと難しいようです。

世間で騒がれていることの一面性に誤魔化されずに、現実を見る目を養いたいですね。

 

さて、退院してから初めての土曜日でした。
家族で食事へ行き、午後は家にいて本を読んでいました。

読んだ本は、森岡毅さん、柳田邦男さん、マーケティングの本、資格関連の本、ケーススタディの本が主でしたが、まだ読み途中なので詳らかには書けません。
いずれ、書いていきます。 

確率思考の戦略論  USJでも実証された数学マーケティングの力

確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

 
犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)

犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)

 

 明日は日曜日、休日のもう一日を大事に使いたいですね。
では、また。

佐川宣寿前国税庁長官の件と私の退院と

今日も一日、終わりました。
お疲れ様でした。

 

佐川宣寿国税庁長官の証人喚問が終わりましたね。
何か、国中が注目している風な前印象を受けたのですが、どうだったのでしょうか。
私は入院中の病院で、歩行練習中にテレビ報道を眺め見ていましたが、お年寄りはあまりテレビ報道を見ていない印象でした。

www.nikkei.com結局、佐川さんは文書改ざんの経緯や自身の関与について「(大阪地検の)捜査対象になっているため、刑事訴追の恐れがあるので、答弁は控えたい」と述べ証言を拒否した、ということですね。

今朝聞いたラジオ(上柳昌彦さん「朝ぼらけ」)でも、確証に至る発言は得られないのでは、と言われていましたが、その通りでしたよね。
実は多くの方がそうわかっていたろうに、それでも報道してしまうマスコミは自分で盛り上げて、自分で慌てふためくマッチポンプですよね。

www.1242.com

マスコミさんのホンネは、佐川氏が国会の場で、誰かを恫喝したり、私が悪かったと嗚咽したり、あいつが悪いと激したりする、といった感情的な行為を映像に撮って、午後と翌日の面白いネタにしたい、ということなのではないかナ、と勘繰ってしまいます。
でも、そんなニュースお構いなく、日経平均株価終値も昨日より上昇していたようですから、良い一日だったのではないでしょうか。

www.nikkei.com

加えて、北朝鮮の高官らしき人が、中国へ行った、という事件もあり、様々なことが2018年は起こっていますね。

 

私はお陰様で、明日で退院です。
看護師さんに簡単なお礼しか言えないのですが、と言って、何かを贈ることも禁じられているようなので、お気持ちだけ御礼を述べています。

明日も頑張りましょう。

では、また。