環境アセスメントについて学んでます!
2012年1月22日に行われたラムサール・ネットワーク日本共同代表 花輪伸一氏の講演「八ッ場ダムなどの環境アセスメントと生物多様性」がYou Tubeにアップされています。
この中で、花輪氏が環境アセスメントの実態について語っています。
私は環境測定業務に従事していますが、それは環境問題を考える上での手段でしかなく、環境問題をトータルに捉え、予測し、問題があれば解決し、交渉する、というところが環境関連業に従事している物の務めなのではないか、と大きなコトを考えています。
さて、環境影響評価法は1997年に制定、1999年に施工されたものの、そこまでの道のりは長かったのです。
1972年には「各種公共事業に関わる環境保全対策について」の閣議了解が得られたものの、行政指導程度でしかなく、実質的な効果は持っていませんでした。
1981年には環境影響評価法として国会に提出されたものの、1983年に産業界からの反対が多く廃案、
1984年「環境影響評価の実施について」が閣議決定されたものの、まだ閣議アセス=行政指導程度でした。
そして、1993年に制定された環境基本法で環境アセスメントの実施が位置づけられ、1997年にようやく環境影響評価法が制定され、1999年に施工されたのでした。
ただし、その後も環境アセスメントはアワセメントと皮肉を言われるくらい行政におもねるだけの評価しか提出されないことも指摘されており、その内容が欧米の戦略的なそれとはまったく異なるものだったのでした。
そんな背景の中、話題となっているのが
1985年「八ッ場ダム評価書」及び「湯西川ダム評価書」
1993年「南摩ダム評価書」ですから、
花輪氏によって語られるそれらが良い評価であるわけはありません。
この頃の評価書はアセスメント自体ををやり直さないといけないことも指摘されています。
お話を聞くと、評価書の内容がお粗末であることは分かります。
でも、ではどうしたら良いのか、それはやはり考えないといけませんよね。
こういう仕事に携わる人間として、私はもっともっと学習しないといけないと思います。
それも、実践的な学習を、です。
皆さんも日々、各自なりに努力されていると思いますが、
お互い頑張りましょうね。
明日から新しい1週間です。
また暑くなりそうですね。
体調には気を付けましょう。
では、また。