教育者アドルフ・ライヒヴァインを知っていますか?
2018年4月29日の午前8時半からNHKラジオ「宗教の時間」で、個人的に興味深い内容が放送されていました。
題して、「ヒトラーに抵抗した教育者アドルフ・ライヒヴァイン」
講師は秋田大学名誉教授の對馬達雄先生です。
アドルフ・ライヒヴァインは第二次世界大戦中に活躍したドイツの教育者、反ナチ運動家です。
彼はヒトラー政権下の1944年、ヒトラー暗殺の疑惑で逮捕され、処刑されました。
ライヒヴァインはヒトラー政権が誕生した1933年にベルリン郊外の農村へ行き、学校を開いたそうです。
そこで40人ほどの6~14歳までの子供を教育しました。
ライヒヴァインは自分が理想とする、ヒトラーの思想に負けない子供を育てようと腐心したのでした。
彼の教育方法は、子供達に課題を与え、それを自分たちで考えさせ、行動させる、特に手での工作のような作業をさせたようです。
机、椅子、花壇や野菜を作ったとのことです。
時には手作りで温室を作ったこともあるようです。
子供たちはそういう実践の中で、法律、計算、力学、構造学を自学していきました。
ナチスの教育は単純に言えば、金太郎飴的な人間を作りました。没個性。
一方、ライヒヴァインは、一人一人が個性を持っており、それこそがあなたたちだ、それを大事にしよう、と考えました。
上級生(10~14歳)には、学業の仕上げとして、夏の大旅行をしたそうです。
ナチスの時代にそういうことをやるのは、ライヒヴァインならではのようです。
もちろん、ぜいたくな旅行は出来ません。
彼らは旅行中に、テントを張り、農家の納屋を借り、納屋から星空を眺めて、語り合い、眠ります。そうした生活の中で、助け合いの精神や機会を作ったのでした。
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ヒトラー政権下の環境の中で、知られていない偉人、というのは多いものだ、ということを改めて感じました。
私も頑張らないとな、と感じます。
GW最終日ですね。
皆さん、良い一日を過ごしましょう!