司馬遼太郎さんの歴史小説に学ぶことと出口治明さんの姿勢に学ぶこと
私は司馬遼太郎さんの人格が好きで好きで、大変尊敬しております。
晩年の司馬さんは見事な白髪でユーモアがあり、歴史と日本社会への大きな愛を持って
いたように思っています。
地上げやジュリアナのような昭和のバブル期を好んでいなかったのは承知の上ですが、
燦然と輝いていることは日本人の誇りのように思っています。
さて、本日の日経新聞夕刊に、そんな司馬遼太郎さんについて記載された
プロトレイルランナー鈴木毅さんの文章がありましたので、転用・引用させて頂きます。
鈴木さんは、ある企業経営者の方から、どれほど忙しくても日々歴史小説を読む時間
だけは捻出している、と聞いたことがあるそうです。
その理由は、歴史上の人物が抜き差しならない状態に陥ったとき、どんなことを
どう考えて決断を下したのか、どんな気構えで難局に立ち向かったのかを学べるから、
ということなのだそうです。
企業経営のみならず、生き方の指針となる素材があふれており、歴史小説を読むことが
厳しい荒波を乗り越える力の源になっている、ということです。
それは私も分かりますね。
私も人間関係で悩むし、人とのコミュニケーションが得意ではないので、
どのように組織の中で生活をしたらいいのか、考えることが最近多くあります。
また、鈴木さんは書きます。
プロランナーに転身した当初、目標に向かって努力することにやりがいはあったものの、
一方で不安と恐怖に襲われていた。
そのような時に司馬遼太郎さんの作品が私の心の支えとなった。特定の人物にフォーカスし、その人物が時代を動かしただけでなく、我々が生きる
現代にも少なからずの影響を与えているのだと教えてくれる作品は特に印象に残る。
ビッグレースのスタートラインでは「竜馬がゆく」のフレーズ
「世に生を得るは事を成すにあり」を思い出す。
私も幼少の頃は寸言や警句が好きで、よくノートに書き留めていました。
今はそれほど収集してはいませんが、今でもトルストイの言葉などは思い出したりします。
引き続き、鈴木さんの文章から。
モチベーションを高めるような自己啓発書は世の中にあふれている。
歴史小説には過去の実在の人物がどのような思いで事をなしたかというストーリーが読み取れる。
同じ人間として現代を生きるヒントと熱い思いが詰まっており、我々に別の角度からアドバイスをくれるものと感じる。
これも納得ですね。
中でも、確かに司馬遼太郎さんの小説に出てくる人物は、鈴木さんが書かれているように、
「熱量」が高いですものね。
負けないように努力しないと、と思います。
私も以前は長期の作業を抱えてた時は、吉川英治さんの『三国志』とか『宮本武蔵』
を読んで、小説中の人物と生き様を重ねながら、日々の仕事に猛進していた気が
していましたが、いつの間にか、お手軽なノウハウ本を手に取ることが多くなっていました。
歴史小説の素晴らしさを改めて体内に入れて、日々の生活の糧にしないと、と思いました。
皆さんはどんな本の読み方をしているでしょうか。
最近は出口治明さんの著書を読ませてもらっており、
今日は『「働き方」の教科書』を購入しました。
色々と学ばせてもらい、文章を考えて出口さんにメールを送ろうと思っています。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
お互い、頑張りましょうね。
では、また。