日産自動車カルロス・ゴーン代表取締役会長逮捕について
東京地検特捜部が仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の会長を兼務するカルロス・ゴーン氏(64)が、
金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで事情聴取を受けていましたが、
11月19日19時前後に容疑が固まり、逮捕されました。
①有価証券報告書の虚偽報告
②目的を偽った会社費用の支出
③会社資金の私的支出利用
といった複数の重大な不正行為を主導していた、とみられています。
関係者によると、日産の関係者が、自宅の購入代金などを同社側に全額負担させる一方、
報酬として計上していない疑いがあるとして地検特捜部に相談していたとのことです。
同社側が負担した金額は数億円にのぼるとみられ、こうした不正には
日産の代表取締役のグレッグ・ケリー氏(62)も関与していた模様です。
この報道を受けて日産は、実際の報酬額よりも減額した金額を
有価証券報告書に記載していたなどとして、ゴーン氏とグレッグ・ケリー代表取締役について、
「取締役会で解職を提案する」と発表しました。
私も仕事上で悩むことが多く、ゴーン氏の経営哲学について学ぶところが多いと感じていたのですが、
どうしたことでしょう。
とても残念です。
今回の事件について、日産のHPには、以下のような文面が記載されています。
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は、内部通報を受けて、
数カ月間にわたり、当社代表取締役会長カルロス・ゴーン及び代表取締役グレッグ・ケリーを巡る不正行為について内部調査を
行ってまいりました。
その結果、両名は、開示されるカルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、
長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を
有価証券報告書に記載していたことが判明いたしました。
そのほか、カルロス・ゴーンについては、
当社の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、
グレッグ・ケリーがそれらに深く関与していることも判明しております。
当社は、これまで検察当局に情報を提供するとともに、
当局の捜査に全面的に協力してまいりましたし、
引き続き今後も協力してまいる所存です。
内部調査によって判明した重大な不正行為は、
明らかに両名の取締役としての善管注意義務に違反するものでありますので、
最高経営責任者において、カルロス・ゴーンの会長及び代表取締役の職を
速やかに解くことを取締役会に提案いたします。
また、グレッグ・ケリーについても、同様に、代表取締役の職を解くことを提案いたします。
このような事態に至り、株主の皆様をはじめとする関係者に
多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。
早急にガバナンス、企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進めてまいる所存であります。
以上
最近話題になっていた日本の様々な企業の問題は、ものづくりの品質でしたが、
今回は「日本的」経営のあり方にも疑問符がついたと言えます。
こうした事態に、日本人はどう考えるのでしょう。
それこそが、今回の事件に対して、どう取り組むべきかを考えさせることになるのではないでしょうか。
昨日と今日の世界が全く違う、という事実に直面していくことになりそうですね。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
お互い、頑張りましょうね。
では、また。