万八日記

初めまして、万八です。読んだ本や聞いたラジオ、旅、仕事で考えた事など、日々の感想を日記風に書かせてもらいます。皆さんが気楽に楽しめる文章を書きたいです。よろしくお願いします。

日経新聞「パンゲアの扉」を読んで

2018年8月15日から17日にかけて、日経新聞

パンゲアの扉 つながる世界~混沌を超えて~」という連載記事が掲載されました。

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パンゲアは、古代の地球において、一つに繋がっていた大陸のことを指します。
恐らくは政治や経済のグローバル化が現実的に進む中、あたかもパンゲアのような

様相を呈していることを称したものと思われます。

 

しかし、ヒト社会の発展とともに人工的に繋げられたパンゲアは、

はたして本当に一つの世界になったのか、それがこの論考での問いかけだと思われます。

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特に私は3日間続いた上・中・下の「下」を読んで、ポピュリズム大衆迎合)台頭は、

民主主義が壁に直面している表れ、と書かれている内容に考えさせられました。

1989年に米国の政治学フランシス・フクヤマが東西冷戦終結を契機に書かれた

歴史の終わり」という論文。

それは、民主主義の勝利宣言のようであり、民主主義は資本主義との両輪で

グローバリズムを加速してきました。
しかし、米人権団体フリーダムハウスの言葉を借りれば

「それがここ数年で最も深刻な危機に陥っている」といいます。

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つまり、我々の社会には国際政治問題、国際政治問題、環境問題、金融問題といった

簡単にはまとめられない問題が生じ、また、脈絡ない政治的な熱狂も危険な印象を

醸し出しているように思われます。


「舵取り不在」の国際社会、という言葉をトルコリラ問題、米中貿易戦争に伴う中国の台頭、

米国の保護主義、英国のEU脱退、シリア内線、等で耳にし、また、そうした状況の

発生について考えさせられます。

 

ケンブリッジ大学デビッド・ランシマン教授は、

「民主主義は、自問自答し、自己を修正していく力を備えている」と言います。
日本の政治学者故丸山眞男教授も、完全なる民主主義は達成され得ず、

民衆とともに追及していくものである、というようなことを主張されていたと私は解釈しています。

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こうした現代の社会状況の中、学問が問題を解決するのか、政治・経済が解決するのか、

それとも芸術が解決するのか、私自身も何に対して力を入れられるのかを注意していきたいです。

例えば今週24日には、日米欧の中央銀行首脳が集う毎夏恒例で開催される

国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が開催されます。
トルコショックが話題の一つと予想されますが、FRBのパウエル議長の発言も

気になります。


そうした一つ一つの議題に関心を持つことと同時に、自分自身の行動で何をするのか、考えていきます。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

プラスチック製ストロー廃止について

スターバックスが2020年までにプラスチック製ストローを全世界で廃止する、と発表してから、すかいらーくホールディングスが運営する「ガスト」でも2020年までに国内3200店舗で同ストローを廃止することが報道されました。

 

ストローをあまり使わない私としては、スターバックスのストロー廃止にしても、なるほどそうか、という、ただそれだけの話題かと思っていましたが、昨日から今日の夜にかけても、この話題が数回、日経新聞電子版のトップに上がっていたので、驚いています。
それだけ社会的にも、経済的にも、政治的にも関心が高い話題なのだな、という感触です。

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確かに、環境問題には、地球温暖化や化学物質越境問題、有害物質使用問題、砂漠化の進行や森林減少等があります。
もちろん、海洋汚染も環境問題ですが、石油タンカー等からの漏出や化学物質による汚染等が主だったように思っていました。


しかし、それ以外にも注目されていたのがプラスチックごみによる海洋汚染であり、民間企業では特に外食企業がプラスチック製ストローの使用を取りやめるなど対策に向けて動き始めている、ということです。

 

他方、日本政府は6月の主要7カ国首脳会議でもプラスチックごみに対する削減目標を盛り込んだ憲章に署名を見送っており、対応が遅い、という批判もあります。
ただ、そうした状況の背景としては、日本ではゴミの分別が進んでおり、「使用済みプラ製ストローはほとんどが焼却処分され」(ファストフード大手)、海洋汚染にすぐに結びつかないとの意見もあるようです。

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いずれにしても、今後の世界を生きていく私たちが、どういった社会を渡され、私たちの次の世代にどう渡していくのか、そうした大きな視点で現在を考える必要がありますね。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
一週間、お疲れさまでした。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

平成最後の全国戦没者追悼式について

今日は8月15日。平成最後の全国戦没者追悼式が開催されました。
この戦没者追悼式にて述べられた天皇陛下のお言葉が掲載されています。

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短いお言葉ですが、「世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と締められた言葉に隠された日本国天皇としての強い責任と覚悟は見倣わないといけない、と思いました。

 

天皇としての存在が最も疑われた1945年8月15日に、今なお同日、象徴天皇として立たれている今上天皇には、時代を超えた責任と覚悟が常にあるのでしょうね。
天皇の継承行為と同じくらい、日本国のために犠牲となった戦没者追悼式が連綿と続けられるよう、こうした行事は大切にしたいものです。

 

NHKラジオでは高橋源一郎と読む「戦争の向こう側」」という番組を放映しています。
この中では、戦争体験者が感じたことや考えたことが紹介されており、文学の中で戦争を直接的に描かなくても、戦争の残酷さ、つらさ、虚しさを筆致した方たちの作品が紹介されました。

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例えば、向田邦子さんのエッセイ「ごはん」
この作品では、歩行者天国の話に始まり、1945年3月10日の東京大空襲の話が回想されながら描かれています。
歩行者天国を歩く気まずさと、大空襲の際に仕方なく靴を履いたまま、畳を歩いた事とが対比され、時代感覚を払しょくしながらも、戦争の事実について描いており、
ステキな作品に仕上がっています。

 

東京大空襲を受けて、いつ死ぬともわからない状況の中で、せめて上手いものを食べて死のう、と父が言い、親子5人で車座になって、白米や精進揚げやサツマイモの天ぷらを食べるのですが、その後、5人で昼寝をします。
なんだかそうした呑気だけれど、現実的で、刹那主義的でもありながら、人生に絶望している様子を描くでもない、最後の晩餐になりかねない状況を向田さんの筆致は悲劇的には描かず、勿論、恐怖も怒りもなく、ただ状況を突き放しながら自分らしい文章でユーモアを交えるような調子で描くのは見事だと思います。


また、今日の日経新聞1面の「春秋」では、

月遅れのお盆と、終戦の日が重なったのは歴史の偶然だ。が、平和国家の建設には幸いだったのかもしれない。…死者を悼み、彼らの無念を忘れずに戦後社会を築く精神風土を育んできた

と書かれています。

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また、天皇のお言葉として、

年々、戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います 

 とも書かれ、その理由として、

(国民の)総意を形成するひとつの要素が、過去に対する共通の理解だとお考えのようだ

 と紹介されています。

 

今日8月15日の12時00分、私は黙とうもできなかったのですが、ただの知識としての歴史ではなく、自分の体内で息づかせる生きた歴史意識が、一人一人に身にあることが大切なのだなぁ、と思います。
私もそうした行為に参加したい、と考えています。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
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では、また。

EUから波及してサマータイム廃止案を検討中か!

欧州連合(EU)サマータイムの廃止の是非をめぐって検討が始まっているようです。
欧州委員会はEU全域を対象にした世論調査を行い、具体的な対応を判断するとのこと。

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日本では小池都知事が2020年の東京五輪パラリンピックに向けてサマータイム「時差ビズ」導入を主張しているところです。
そんな中、浮上した欧州からのサマータイム廃止論、日本にはどんな形で入ってくるのでしょうか。

jisa-biz.tokyo

廃止論の理由として述べられているのは、健康面への悪影響です。
欧州議会が2017年10月にまとめたリポートでは、夏時間が体内時計に及ぼす影響が従来考えられていたよりも深刻な可能性があると指摘されています。
加えて、注意不足から事故を招いたり、心臓発作のリスクを高めるなどの健康被害につながるとの研究成果も紹介されています。

 

さらにエネルギー消費については、電気製品の普及で日照時間とは関係なく使われる電気製品が増え、夏時間の効果はごくわずかだ、という批判も出ているのだそうです。

日本のサマータイムや時差ビズは、暑さをしのぐ目的に加えて、都内の電車や車の大渋滞を緩和することも考慮されていましたので、それに対処できるような対案なき批判を出してもらいたいところですね。

 

さて、今日も一日、無事に終わりました。
明日は8月15日の終戦記念日です。
それがお盆と重なる、というところに、この時期の情緒と風情を漂わせる景観をより印象付けますね。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
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リーマンショックから間もなく10年です。

米国証券大手リーマン・ブラザーズが破綻してから9月で10年を迎えます。
私は、その当時は今ほどに世界経済に関心はなかったものの、それなりに興味を持って探っているつもりでしたが、結局、問題発生理由も解決方法も見いだせず、今に至ってしまったような気がします。

 

本日の日経新聞電子版で、金融危機の研究で国際的に知られるプリンストン大教授の清滝信宏に世界経済の現状と課題を語って頂いた記事が掲載されていました。

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清浦教授は現在の日本財政状況を「危ういかもしれない」と述べられ、「その時に備えて何かプランを作っておくほうが良」く、それに対して「国民の合意を取っておく必要がある」と説きます。

 

財政破綻が起きる時期こそ明言しておりませんが、

財政破綻・金融破綻は割と急に来る。
外国人が大量に国債を買うようになれば、きっかけになるだろう

との考えを示し、こうした危機を避けるには

日本政府が財政の長期的なメドをつけるしかない

と強調し、来年10月の消費税率引き上げは、予定通り実施するよう述べた、ということです。

 

また、日本経済の現状については、

物価や名目賃金の上昇率のプラスが確保されており、すでにデフレは止まった

と考えられているようです。

 

米国発の貿易戦争については、

金融システムにも波及する可能性がある

と指摘され、米国や中国が相互に関税を引き上げると

インフレがさらなる金利上昇につながり、為替の混乱や株価の下落に通じる

と警鐘を鳴らします。

 

現在の世界経済は米国とイラン・トルコ・シリア等中東各国との対立、中国やロシアとの関係の冷え込み等が目立ちますし、自民党総裁選が盛り上がり始める中、日本経済も「トルコショック」を始めとしてイランとの関係や日米貿易協議等、問題は盛りだくさんのように思えます。

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十年一昔と言われますが、米国証券大手リーマン・ブラザーズが破綻した影響が薄れる中、二度と同じことが起こらないように、気を付けないといけません。
それに対して出来ることは早いうちから取り組みたいものです。

 

さて、私の月曜日のラジオの楽しみはサンドウィッチマンの天使のつくり笑い」です。
毎週面白い話題が盛りだくさん。

本日のゲストはドランクドラゴンさんとゆにばーすさん

www4.nhk.or.jp

本ラジオの特徴の一つは、リスナーからの投稿だと思っています。
何の脈絡もなく自分勝手な話題を放り投げるリスナーがいたり、リスナーからの質問に時に面白おかしく冷酷に回答するサンドウィッチマンさんがいたり…。
サンドウィッチマンさんのお人柄と包容力がよく表れたラジオ番組になっていると思います。

 

Uターンラッシュも続いているようですね。
私の会社は特にお盆休みもないのですが、皆さんの会社はどうでしょうか。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
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日本航空ジャンボ機墜落と防災ヘリコプターはるなの墜落事故について

今日8月12日は、1985年に日本航空ジャンボ機が墜落し、群馬県多野郡上野村高天原山の尾根に墜落し、520人が亡くなられた日です。
私は幼少だったので、ほとんど記憶がありません。
ただ、こうした事故があり、機内には歌手の坂本九さんが搭乗しておられ、九さんが亡くなられたことを母が大変惜しんでいたことを思い出したことが記憶にあるくらいです。

日本航空123便墜落事故 - Wikipedia

 

本日、たまたま見ていたNHKで、亡くなられた方のご遺族がテレビのインタビューに答えていました。
そうした中には、今後、自分たちのように空の事故で哀しみを抱く人がいなくなるように祈っている、というようなことを述べる方もおられ、尊い命の犠牲を忘れることが無いようにしないといけない、ということを改めて感じました。

 

こうした事件の放映を背景に口惜しい事故が起きたものだと改めて感じたのは、奇しくも8月10日には群馬県防災ヘリコプター「はるな」が墜落し、搭乗者9人が亡くなられたからでした。
「はるな」の搭乗者9人は、群馬と長野の県境付近に県が整備した登山道を視察するため、10日午前9時15分に前橋市にあるヘリポートを出発しました。
ただ、予定されていた10日午前11時前になっても戻らず、10時01分には通信が途絶えていた、ということです。

 

「はるな」は平成16年10月に発生した新潟県中越地震で救助活動を行った防災ヘリコプターでもあり、新潟にとっては「恩人」とも言える存在であり、その有用性は十分に知られていました。

「はるな」には、県防災航空隊員の4名と吾妻広域消防本部の5名が搭乗していたそうです。防災航空隊員のうち、機長の天海紀幸さん(57)と整備士の沢口進さん(60)は、「はるな」を販売している東邦航空株式会社の社員だったようです。
東方航空株式会社は昨日は速報的な文章をホームページに掲載し、本日は追悼の文章を書きましたが、さぞ無念だと思われます。

www.tohoair.co.jp

まもなくお盆です。
来る8月15日は平成元号最後の終戦記念日ですから、マスコミも関心が高いと思われますが、一人一人の生命に強く深く思いを抱く日にしたいと考えています。
様々な方のご冥福を改めてお祈り致します。

 

ココちゃん(id:sho11070714)さんが書いている「航空機のあれこれ」というブログは、本事故について的確に記載してくださっているように思いました。
参考までに、アドレスを添付します。

www.koukukinoarekore.com

 

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長崎原爆の日を迎えて

本日9日は、長崎原爆の日です。
爆心地付近の平和公園で広島と同じように平和祈念式典が開かれました。

 

ナガサキヒロシマ、どちらについても風化させてはいけませんね。
原爆から73年目。
よくぞ、祈念式典が続いているものと思います。
私たちが生きているうちにはまだまだ続けたい行事です。

www.nikkei.comこうした行事が開催されなくなり、でも海外の支援者が開催してくれる状況になったら、私たちもオシマイですよね。
そんなことにならないよう、私たちはしっかり意識して、常にアップデートしていかないと。

 

実際、長崎市を訪問中の国連のグテレス事務総長は9日、原爆犠牲者慰霊平和祈念式典への出席に先立ち、原爆資料館を訪問してくださったようです。
こうして時に緊張感を持った生活が出来るほうが望ましいな、と個人的には思っています。

www.nikkei.com

8月9日でもNHKラジオでは特別番組を報道していましたが、本日も「長崎原爆の日 平和を願いバトンをつなぐ」という番組が放映されていました。

www.nhk.or.jp

こちらも8月6日に報道されていたものと同様のドキュメンタリー番組で、被爆者から話を聞いて、その人生を辿り、本に残そうと取り組んでいる26歳の被爆3世、彼のような平和を願い続ける被爆者たちからバトンを受け継ごうとする若者を追ったラジオです。
そうした趣旨の番組でありながら、耳にする言葉は被爆者が孫にも体験談を話したがらない、という事実でした。
戦後生まれの私たちは、何をするべきなのか、自分事として考える必要がありますね。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
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明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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