万八日記

初めまして、万八です。読んだ本や聞いたラジオ、旅、仕事で考えた事など、日々の感想を日記風に書かせてもらいます。皆さんが気楽に楽しめる文章を書きたいです。よろしくお願いします。

「ハナレイ・ベイ」を観に行きました

日公開の映画、「ハナレイ・ベイ」を観に行きました。
本作を観るのは不思議と楽しみで、朝からレイトショーの公開時間を確認するくらいでした。

hanaleibay-movie.jp

あらすじは以下です。

 

シングルマザーのサチ(吉田羊さん)は、息子タカシ(佐野玲於さん)がハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイでサーフィン中に大きなサメに襲われて亡くなったという知らせを受けます。

 

サチはすぐにハナレイ・ベイへ飛び、タカシと無言の対面をします。
その後、サチは息子が命を落とした海岸へ向かい、海を前にチェアに座り、本を読んで過ごすのでした。
それ以来、タカシの命日の時期になると、サチはハナレイ・ベイを訪れ、同じ場所にチェアを置いて読書をして数週間を過ごすようになります。

youtu.be

それから10年。
今までと同じように同じ場所にチェアを置いて読書をして数週間を過ごす予定だったのですが、サチは偶然出会った2人の若い日本人サーファーとの細やかな交友が始まります。


年の離れた友人として交友関係が始まり、事件もあれば、今までに経験したことのない体験をする中で、

2人が日本へ戻る前に、「赤いサーフボードを持った右脚のない日本人サーファーがいる」

という話を耳にします。

 

サチはそれを聞き、自分の息子の幻想と向かい合うべく、

今までチェアに座って本を読んで過ごしていただけの静的で落ち着いた生活から、

大きく砂浜へ一歩を踏み出し、動的な迷いのある生き方を自ら選択し、

それによって息子の死に向かい合う苦悩に直面し始めるのでした。

 

本作に対して、10年を経てようやく息子タカシの死に向き合うことが出来た、

という哀しみの深さを描かれていた点を読み取ることも可能ですが、

私はサチが恐らくは意識的に選択していた「静」と「動」との人生態度が、

そのままタカシ死と向き合う姿勢との対照関係になっているのではないか、と感じました。

 

youtu.be

つまり、サーフィンという自然な動きの伴うスポーツはタカシが人生を託したスポーツでもあり、

究極の「動」であったわけですが、それに対してサチはチェアに座って読書をすることが

タカシの死と向き合うことなのではないかと感じ、「静」を選択していたのでした。


しかし、タカシの死に向かい合うためには、「静」ではなく、「動」で向き合うしかなかったのでした。

しかもその動は激しく、苦しく、つらいものでしたが、それでも正面から向かい合ったサチには、

自らの生活に自信が持てる日々が待っているのでした。

 

「ハナレイ・ベイ」は、村上春樹さんの作品の中でも屈指の名作、という名高いものらしいです。

個人的には小説としては良くできた作品だと思いました。

youtu.be

 

また、吉田羊さんの演技と表情はとても見事だと思いました。

特に、前半はあまり表情を出さない女性役なのですが、後半になるにつれ

笑い、泣き、怒り、楽しみ、満ち足りた気分になる、といった表情豊かな女性像を

演じてます。

 

一方、上記したサーフィンというスポーツの特徴的な点があまり描かれておらず、

サーフィンをする美形キャラに映画作品全体の存在感を頼っていた点もあり、

また、タカシが亡くなった10年の時間間隔が上手に描かれていなかった点が物足りないと感じました。

 

原作者の村上春樹さん的なユーモアが会話中に含まれていたのですが、

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

面白いですよ!「せやろがいおじさん」

今、YouTubeで密かな話題となっている「せやろがいおじさん」って知っていますか?

私はSNSで知り、たまに動画を見ているのですが、面白いなと思っていました。

 

沖縄県内各地の青い海を背に、赤いふんどし姿の男性が時事問題などについて早口で鋭くつっこみ、

最後は関西弁で「そうだろう」の意味の「せやろがい」という言葉で締めるのです。

政治的には左翼の発言が多いため、その方向の立場による論者が話題にしていることが多いと思うのですが、

私は純粋に、単純に見ていても面白い内容だと考えています。

 

そんな「せやろがいおじさん」、その正体までは知らなかったのですが、

沖縄タイムスに書いてあったので、ご紹介します。

www.okinawatimes.co.jp

「せやろがいおじさん」の舞台はYouTubeです。

動画では、沖縄県内各地の青い海などを背にして、赤いふんどし姿のおじさんが、

時事問題について怒鳴るように早口で鋭くツッコミます。

そして、最後は関西弁で「せやろがい(そうだろうの意味)」と言って締める、

という番組構成になっています。

 

例えば、9月30日に投開票された沖縄県知事選後には

「「沖縄終わった」と言ってる人に一言」と題した動画をアップしました。


こうした時事に肉薄した主張が的を得ていて、滑稽でもあり、

撮影方法も工夫されているので、興味深い内容となっています。

youtu.be

そんな「せやろがいおじさん」の正体は、奈良県出身でお笑い芸人の榎森耕助さん(31)


沖縄国際大在学中から、お笑いコンビ「リップサービスのツッコミ役として活動していましたが、

今年7月から動画を撮り始めたということです。

今やYouTubeでの総再生回数は100万回を超えました。

www.youtube.com

ただ、これまでに公開した動画はまだ18本だそうです。

「おじさんが室内で物申す動画では誰も見ない」と、景色のいい海で撮影し、

自分で編集しているとのことです。

1日になんと200回も撮り直したこともあり、榎森さんは、

「日光に当たる、水に入る、大声を出す-の疲れる3条件に挑戦する『せやろがいトライアスロン』をしている」

とのこと。

youtu.be

youtu.be

 

情報の発信方法については色々とありますが、こうした主張も魅力的だと思います。
私も見習いたいなと思っています。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

睡眠の質を高めるためには?

現代は眠りの質を高める、という要望が強くなっていますよね。
マットレスや布団、枕にも、質の良い仕組みがあるようで、是非とも健康的になりたいところです。

 

いい睡眠というのは、よく休めたと感じるものだけではなく、

睡眠の質は心身の健康と幸せに影響があると言われます。

www.lifehacker.jp

ネットサーフィンをしていたら、たまたま上記の記事が見つかりました。

本記事には、「睡眠の質を高める7つのコツ」が挙げられています。

 

まずはまとめて記載しますね。

1. 定期的に運動する
2. スクリーンのブルーライトを見ない
3. 就寝時間をきちんと守る
4. 就寝前のルーティンをつくる
5. カフェインとアルコールの量を制限
6. 賢くおやつを食べる
7. 時計を見ない

普段の生活と、基礎くて正しい生活をすることがまずは一番なのでしょうね。

 

2項目目に記載されているスクリーンのブルーライトに関しては、

WindowsMacの「F.lux」、Androidの「Twilight」のようなブルーライトフィルターアプリ

を使ったり、iOSでは画面表示のNight Shiftを設定することが可能です。
私もwindows10ですが、夜間モードというのがあり、早速使いました。

 

興味深いと思ったのは、6項目目。


研究によっては特定の食品は、

体が体内時計を維持するホルモンやアミノ酸を生成するのを促すと証明されているようです。

 

寝る前にお腹が空いたら、以下のような物を食べると良いようです。

・乳製品やケール(カルシウム)
クルミやヒヨコ豆(トリプトファン
・アーモンドや全粒粉(マグネシウム
さくらんぼ(メラトニン
・魚(ビタミンB6)
カモミールティー(グリシン生成)

 

まだ火曜日ですから、一週間は長いです。
今日も良い睡眠を取って、明日に繋げましょう。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

 

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

会社経営者になるための長い長い道のり

自分自身が経営に関わる部署に所属しているのに、

経営に関して、またリーダーとして物足りない自分自身も知っているだけに、

学習することは必須なのですが何をしたら良いのか、

色々な事態を逃げ回っている自分がおり、情けなくなっている日々です。

 

そんな僕は、やはり学習しなければいけないと思い、読書をするのですが、

いわばその一環で新聞を読んでいます。

今日の日経新聞夕刊1面の「明日への話題」執筆者はコニカミノルタ社の取締役会議長 松崎正年氏

www.nikkei.com氏は同社の社外取締役Aさんについて触れ、彼が経営トップを経験されているから、

経営課題に対する合理的判断力を有しており、大所高所の視点に基づく発言をしてくれる、

さらには、発言に説得力がある、ということです。

 

例えば、危機管理については、

想定外のことが起こった時に機動的に対応できなければならない。その肝は人財である 

 短絡的なアウトソーシングについては、

短期的な効果はあるかもしれないが、長い目で見たとき、現場を経験したことのない人間に戦略部門を任せるようになると、機能するとは思えない

社外取締役を増員しても良いのではないか、という提案に対しては、

先人の知恵を大切にした方が良い

と述べられ、納得されることが多い、ということなのです。

 

こうした記事を読み、考えたのは、楠木健『ストーリーとしての競争戦略』の記載でした。
今、本書を再読しているのですが、そこでは、経営者という実務家が経営学者とは異なり、

野生の勘を持っており、その人に固有の思考や判断の基準があることに触れられています。

 かくも経営とは難しく、理屈ではないものなのだと思いました。
またそれとともに、自分自身が大きく背伸びをせずに、

まずは今の範囲内でやれることを精一杯やって、失敗することも必要なのではないか、

などと月並みなことを考えたりもしました。

 

経営者になるなんて、日本人の中の1%にも満たないでしょう。
だから私は失敗していい立場だと思って、もっと努力しないといけないな、

と思ったのでした。

 

書けば尽きないので簡潔に書きますが、昨日、東京は下北沢のある書店で、出口治明先生と月本昭男先生との対談を見てきました。
その中で聴衆が、どうすれば世界の人と仲良くなれるのか、という質問をしたのでした。 

全世界史 上巻 (新潮文庫)

全世界史 上巻 (新潮文庫)

 

それに出口先生が回答して曰く、

カッコつけないことでしょうね

ということでした。

この言葉が、何故か心に残っています。

 

私なんて、意味ないのにカッコつけてしまうところがあります。
あぁ、ダメなんだな、とその時は思いましたが、また忘れてしまうでしょうから、

せめて今日は書いておきます。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

サヘル・ローズさん主演「恭しき娼婦」を観てきました!

現在、都内特に池袋で「東京芸術祭2018」が開催されています。
そんな中、昨日は東京芸術劇場へ行ってきました。
目当ては新宿梁山泊第64回講演の「恭(うやうや)しき娼婦」

新宿梁山泊 公式サイト

 

ジャン・ポール・サルトル原作、芥川比呂志翻訳、金守珍演出、サヘル・ローズさん主演
本日は千秋楽でした。
演劇を観るのは、大学時代以来なので、朝早くから目が覚め、本当に楽しみでした。

 

で、感想としては、とても面白かったです。
色々と考えさせられる作品でした。
こういう作品はきっと世間受けしないでしょうが、私は大好きです。

f:id:junsaito0416:20181015060753j:plain

恐らくは、現政権を率いている安倍総理大臣の故郷山口県を暗に舞台とし、

演劇の中で70年改正されなかった憲法を改正した点を賛美し、

安倍晋三の「晋」の字を頂くことに自負を感じ、

選民意識からくる人種差別意識を強く持つ男とその社会を描き、

政治家が巧みに誠実に生きる女性を騙している姿を露呈させ、

権力によって有無を言わさず家宅捜索する警察を描いています。

こうしたアングラ的な要素もありつつ、クスっと笑える要素も保っています。

f:id:junsaito0416:20181015061154j:plain

サヘル・ローズさん(新宿梁山泊より)

また、明らかに名指しで朝鮮人の名称を出し、関東大震災の時に井戸に毒を流した、

という説が劇中の社会内に流布していて、その経緯と選民思想とによる人種差別があり、

娼婦と政治家、警察官、といった職業的な差別関係も見えてきます。

 

ざっくばらんな内容を記載しましたが、非常に社会的な作品で、本当に色々と考えさせられました。


こういった社会が生まれないとも限らず、自分自身がそういった社会の中で、

どのように行動するのか、無難に生きるのか、反抗して生きるのか、逃げるのか、

それは各自の決断で有って、正解は無いと思いますが、

主演のサヘル・ローズさんは、現実に対して真っ向から闘う生き方を決断するのでした。

 

恭しき、とは、自分自身の誠実さと向き合う、という意味であり、

娼婦が主人公なのは、直情的でありながら、誠実であり、人に喜んでもらいたい、

そんな純粋な気持ちを持ちながらも高度な教育を受けておらず、

日々の生活に苦慮しなければならない存在の象徴として描かれていたのだと思います。

 

劇中の人たちの演技ははいずれも見事でしたが、サヘルさんの演技は特に迫真で、

エンドロールで去る前に涙をこらえていたのが良かったと思います。

 

日曜日に贅沢な気分を味わい、深い気づきと学びを与えて頂きました。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も新しい一日が始まります。
素晴らしい一日を過ごしましょう。

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

森友学園問題はまだ終わっていない

毎週月曜日から木曜日にJ-WAVEで放送されている「JAM THE WORLD」は好きな番組の一つです。
個人的に尊敬する方として、毎週水曜日は安田菜津紀さん木曜日は堀潤さんが出演されており、非常に勉強になります。

www.j-wave.co.jp

今日の特集コーナー「UP CLOSE」では、NHK記者の時代から森友学園問題を一貫して取材した記者相澤冬樹さんと堀さんとの対談でした。

 

今を去ること5月14日、大阪地検特捜部が森友学園に対する捜査を最も過熱させていた頃に、

NHK記者だった相澤冬樹さんは森友学園をスクープ的に取り上げたことがきっかけで、

なんと森友学園の現場を外されてしまいます。

その後、相澤さんは自らNHKを退職される決心をされ、現在は大阪日日新聞記者に転職されています。

大阪日日新聞

 

森友学園問題について、相澤さんは「森友事件」と語り、森友学園の問題ではなく、

国と大阪府が行った以下のことに対して、しっかりと追及しなければならないと語ります。


すなわち、
①国はなぜ国有地を安く売ったのか。
大阪府はなぜ無理やり認可を与えようとしたのか。
が問題であり、それらに対して記者として追及していく、

という内容を話してくださいました。

www.tukamotoyouchien.ed.jp

 

今回の森友事件の一連の問題を、森友学園のせいにしようとする傾向が世間的には

あるようですが、おかしいのではないか、というのが相澤さんの主張です。


例えば露天で、大阪人だから、安くしてくれ、と言うのは当然。

言うのは無料(ただ)ですから。

でも、それに対して、びた一文安く売らない、という相手の主張も正しいわけです。
今回、問題だと考えられているのは、それに対してなぜ価格を安くしたのか、ということが分からないからです。

 

そもそも、もともと森友学園に1億円で販売した土地に対して、

大阪音大が記念ホールを建てたい、ということで数億円の金を出す予定だったようなのですが、

それが何故か認められず、森友学園には1億円で売った、という事実もあるようです。

様々な問題の黒幕がまだ隠されている気がしますね。

 

個人的には、相澤さんの言葉を聞いていて、勉強になりました。
また、「記者の仕事への愛情と誇り」という言葉は気持ちよかった。
こういう熱い記者がいてくれることは大きな希望だな、と思いました。
見倣わないと。


あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

お互い、頑張りましょうね。
では、また。

『新潮45』のこと&佐々淳行氏死去について

初代内閣安全保障室長を務めた佐々淳行が本日、老衰のため東京都内の病院で死去されました。
佐々氏は1930年生まれで、享年87歳でした。
警察庁警備課長、旧防衛施設庁長官などを歴任され、後藤田正晴先生に師事されました。


1930年生まれで私が強く尊敬している方は、すでに鬼籍に入られた方も含めると、谷沢永一渡部昇一日下公人早坂茂三竹村健一の諸氏。
また一人、昭和の気骨ある闘士が亡くなりました。
本当に残念。

this.kiji.is

さて、新潮45』休刊に伴い、LGBTにの生産性問題で始まった話題は一旦去ったかのように思えたのですが、

本日発売された文芸誌『新潮』において、編集長の矢野氏が読者にお詫びをし、

高橋源一郎「「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた」という文章を掲載したために、

話題が再燃しそうな勢いです。

 

私は新潮45の事件以来、小川榮太郎フェイスブックを閲覧しているのですが、彼は時に音楽のことを書き、時に日本のことを書き、時に日本思想史のことを書き、時に『新潮45』のことを書いています。
音楽及び日本思想史への深い造詣と、近代文学への愛着が魅力的に思えますが、

昨今、批判されているのは「政治は生きづらさという主観を救えない」という論文を

新潮45』に掲載したことによります。

その論文の中に、痴漢が女性を「触る権利」を社会は保証すべきではないかという記載があったことが特に話題を呼んでいるのです。

f:id:junsaito0416:20181010230745j:plain

今回の件について、私自身は実はLGBTについての考え方や批判ということよりも、

まず前提として議論の中に「寛容さ」が必要ではないか、と考えています。


Aさんの主張は正しい・間違っている、という議論も大事ですが、

でも、それよりもまず、Aさんが書いたことがそもそも絶対正しいなんて

考えていること自体が間違っているのではないですか、という意味です。

 

「寛容」という言葉で思い出すのは、『寛容論』を書いたフランスの文学者ヴォルテ―ル(1694~1778)ですね。
この中では「ジャン・カラス事件」をきっかけにヴォルテ―ルが考察した内容が

書かれているのですが、寛容について書いている部分を少し抜粋すると、

・私はあなたの意見には反対だ。しかし、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る
・寛容とは何か。それは人間愛の所有である。我々はすべて弱さと過ちから作られている
・各人が自分の好きな道を通って天国に行けばよい

 こういう精神が昨今の論壇の議論には失われているように感じます。

 

加えて、そもそも今回の話は、まず新潮社内で解決するべきであって、

それを論壇全体の議論にイキナリ仕立て上げようとする姿勢も好ましくないと考えます。

 

例えるなら、急にサーカスのピエロが銀座のスクランブル交差点にやってきて、

色々なモノが入ったびっくり箱を急に開いたような、

そして、そこから色々なものが出てきてしまったような感じ。

 

まずはサーカスのテントの中で開けば、

テント内の観覧者が箱の中から出てくるものを観て、考えたり解釈したり、

対策を考えたりするところなのに、何も知らない・わからない人も一緒に巻き込んで、

お詫びをしたり、「おれは泣いた」なんて文章を載せたりするのは、失礼だな、と考えています。

まぁ、マスコミは楽しむのでしょうけれどね。

 

そんなコトしていないで、まずは少し話し合ってみたら、と言いたい。
新潮社内で、あるいは対談の場を作って話す、SNSだって良いと思うのです。

徹底議論したいなら、ちゃんと話し合った上でゴングを鳴らさないと、

小川氏にとっての青天の霹靂ぶりは目に余るものがありますよ。

 

今回の矢野編集長の対応は、片一方(ここでは新潮社あるいは『新潮』だけ)の

マスターベーションを見ているような気がします。

何が目的なの?
徹底議論が目的なの?
自虐ネタを披露したいの?
正義の味方を披露したいの?
見ているこっちは楽しくないですよ。

 

私はどちらの味方でも敵でもなく、むしろ、まず議論の方法を見直してください、

という立場です。

こういう性格なので、会社では結論を出すのが遅い、とか、

人に優しいばかりで自分の主張がない、なんて言われるのですがネ…。

 

これから一体どうなるのかな。

なんだか、この手の話題は気になります。妙に苛立ってしまっています。

こうした話題への接触が自分らしいのかな、と思っています。

良い機会なのでしっかり考えたいところです。

 

あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

 

お互い、頑張りましょうね。
では、また。