安田菜津紀さんの番組と安田純平さんの解放について
昨日に引き続き、J-WAVE「JAM THE WORLD」を聞きました。
今日の20時からのスーパーバイザーはフォトジャーナリスト安田菜津紀さん。
私、彼女とは年齢も近いので尊敬しているんです。
今日のお話はもちろん、シリアで行方不明になっていたものの解放された安田純平さんのことが多く取り上げられていました。
純平さんは、ジャーリストにフラットに接してくれる方だったようです。
こうした事件があると、自己責任論が取り沙汰されるものです。
事実、ツイッターでも多く話題になっています。
でも、安田菜津紀さんによれば、例えばフランスでは、これほどの騒ぎにならないのだそうです。
それは、政府に任せておけば解放されるだろうという国家への信頼感、
ジャーナリストが尊い活動をしている、という国民レベルでの意識共有が出来ているからだと言います。
安田菜津紀さんが良く語っている「知る責任」を、
フランス国家全体が理解していると言えるのかもしれません。
また安田菜津紀さんは9月中旬にはイラクへ行かれていたとのこと。
その時のことが語られました。
行っていたのはクルド人自治区。
安全を求めて国内避難民が避難してくるようです。
とは言え、自治区の中でも格差があるみたいです。
話題になった1人は、IS(イスラム国)で兵士にさせられた14歳の少年でした。
2014年、家族とともにISに捕まったものの後に離れ離れになり、
強制的かつ暴力的にコーランを指導されたとのことです。
加えて、兵士としての訓練を受けます。
そして、シリアに連れていかれ、最前線に立たされるのでした。
少年は最初は怖かったようですが、徐々に神経がマヒし、恐怖が抜けていく、
という感覚になったようです。
結局彼はどさくさに紛れて隊から逃げることが出来、密輸業者に連れて帰られる形で
帰国したのでした。
でも、日常生活には戻れず、心の居場所がない状態になってしまっている、ということです。
もう1人はある少女の事。
彼女もISに連れられて、イスラム教に改宗させられるのでした。
そして、ISのある兵士の妻になるのですが、彼にはすでに妻がいたので、
つまりは一夫多妻制度の妻になったのでした。
そして、3か月間、レイプされます。
心もズタズタになり、何とか逃げられるチャンスを見つけ、逃亡。
3日間、飲まず食わずで逃げ、難民キャンプへ逃げたものの、父親は行方不明になっている状態だということです。
両名共に、何とか体は解放されても、心までは解放されていません。
こうした少年少女たちへも何か支援しなければいけない、ということを改めて考えさせられました。
また、安田菜津紀さんは、ジャーナリスト志望の方へ向けて、こう語られました。
哀しいだけではない、それを上回る良いことがたくさんある
自己責任論が出ると、無暗に叩かれるのは現地へ向かったジャーナリストだと思いますが、
それでもそれに負けないくらいのやりがいがあることを安田菜津紀さんは語ってくれています。
皆さんで頑張りたいものです。
あなたの人生の主人公はあなた。
今日も素晴らしい一日でしたね。
明日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
お互い、頑張りましょうね。
では、また。